人間としての身体や運動能力の基本が出来るのが、2~3歳期。この時期に安全で気持ちの良い芝の上で、転倒や怪我を恐れず、全力で走る体験が一層の身体能力を培います。化学繊維芝との違いは人間がどれほど自然の中で育まれる動物であるかを証明しています。せめて子ども時代の環境には、自然回帰が必要と思います。
大五京のこども園では、敷地面積の大小に関わらず、積極的に天然芝生の園庭導入に取り組んでいます。
昔から英国を初め諸外国では草グランドでした。明治政府が富国強兵策により、英国の学校制度を導入した際、グランドは強い兵隊作りから土としたことが日本人の常識となってしまった。運動能力の基礎が培われる乳幼児期に自然な草の上で全力運動に挑めるようグランドに天然芝生を採用しております。
個々の身体能力の発達を育むメニュー
天然芝生
園庭を天然芝生化し、乳幼児に転倒や怪我を恐れず、全力で走れる体験が一段早期の身体能力の向上を期待できるのです。

安田式遊具
安田祐治先生監修による遊具で、子どもの自発的な遊びを展開できる総合的機能遊具です。幼稚園・こども園・保育園・学校は、子どもたちが発育の一番重要な時期を長期間にわたり過ごす場所です。ここにおける遊具は、まず発育を第一に考え、それぞれの年齢、能力に応じて工夫し、挑戦し、達成し、楽しめる施設でなくてはなりません。そこに子どもたちの体の発育、脳の発達が促されるのです。

保育とは保護・育成をすることですが、保護を第一に考えた公園用遊具では子どもの健全な発育は促せません。 その身体活動意欲を、子どもたちからいかに多く引き出すことができるか、より多くの動作を習得させられるかが幼稚園・こども園・保育園・学校遊具の価値だと考えます。同じ敷地内でさまざまな催しを行うため、多目的に利用できる移動式で安全面に配慮された設計でデザインされたものです。
運動の基本動作(敏捷性)は、幼児期の本当に必要な時期に体得しなければ身につきません。運動機能は、その必要な時期に発達が促されないと適切なレベルに達しません。基本的な動作(敏捷性)に関していえば、幼児期から9歳位までが重要な時期となります。
即ち、樹上遊びで脳が育ち危険認知の力と処理能力を育成します。樹上生活の遊びは、鉄棒、ジャングルジム…等 地上より高い所での運動であるから、恐怖心の克服・技の多様さ・複雑奇妙な変化など興味深く満足感絶大の遊びである。従って脳も高度な発育が望めるのであり、幼少年期の重要な遊びなのです。よじ登る、移る、くぐる、すり抜ける、降りる、ぶらさがる、振る、回る、とぶ、ゆする、すべる、とび超す、乗り越す… このような活動が出来る遊具が、幼稚園・こども園・保育園や学校に必要なのです。こうした動きを伴う遊びを通して子どもたちの動作能力は健全に発達し、バランスのとれた身体に育っていくのです。遊具は単なる施設ではありません。子どもたちの好奇心を引き出し、自主的に遊びに挑戦でき、また健全な発達を促すモノであるべきだと思います。それぞれの年齢に応じて大勢で遊べ、あそびの中で自然に社会性も身につけていく遊具でなければならないと考えます。