最近では、発達障害に対する注目が高まり、お子さま一人ひとりのニーズに応じた支援や教育の必要性が大きくなっています。特に、出生数は年々減っている傾向にある一方で、「特別支援教育」を必要とする児童数や、「発達障害」と診断を受ける子どもの数が増える現状から、お子さまの発達を取り巻く状況、考え方は数年前と比べて、大きく変化しなければならない時期が来ています。
早期発見・早期支援の中で、私たちが考えている「早期発見」は、「発達障害を早くに見つける」という意味ではありません。
私たちは、「お子さまの発達の特徴を早期に捉える」という意味であると考え、早期発見により、お子さまの発達の特徴に適した環境や経験を少しでも早く提供していくことを目的とします。
乳幼児への早期発見・早期支援
臨床スキル研究所では、乳幼児のお子さまを対象に「早期発見・早期支援」を一番の目的としています。
早期発見・早期支援の大切さ
その後のサポートが変わっていく
「早期発見」が実現すると、そこから、そのお子さまの発達の特性、ニーズに適した環境や経験を提供することができるようになります。お子さまの大切な乳幼児期に、適切な環境や経験を提供することで、すくすくと成長していくことができるように私たちは最大限お手伝い致します。
「早期支援」を進めることで、そのお子さまの発達の特性、ニーズに応じた育て方、接し方を可能にし、さらには、そういったことをお子さまの周囲の人が理解することで、お子さまの生活環境が少しでも過ごしやすいものになります。また、万が一の場合、お子さまの発達の特性からくる「生きづらさ」などといった二次的な問題を予防することができます。もし、二次的な問題が起こったとしても、すぐに対応しやすくなります。
二次的な問題とは、この場合、発達の特性からくる「生きづらさ」のことです。例えば、不安や抑うつといった精神的な負担、さらにはその度合いが強くなるといろいろな精神症状につながる可能性があります。また、園や学校という状況で考えると、母子分離の困難さや、いじめや不登校、ひきこもりなどといったことです。これらのことが、発達の特性から「生きづらさ」を感じ、その延長で起こってしまっている場合、二次的な問題とみなすことができます。